![]() |
|
[ 視点|中国経済指標|市場情報|上海事情|銘柄情報 ] 中国株情報─────────────────────────────────── 中国政府の各省庁の中で、中央銀行である人民銀行は常に投資家の注目を集ています。皆様ご存知の通り、中国の金利政策を決めているほか、政治や外交問題にまで発展した人民元政策を執行する(意思決定は国務院の権限と推測しますが・・・)行政機関だからです。その人民銀行は、政策の透明性を確保するために、四半期ごとに『貨幣政策(金融・為替政策)の執行報告書』を発表しています。 2年10ヶ月ぶりの利上げが先月実施され、今週発表された最新の執行報告書は、中国の金融政策方針を理解するために必読のレポートです。以下、今後の金融政策に関する説明部分をご紹介します。 「…金融政策の一貫性と安定性を維持するために…(略)…適切な金融緩和を引き続き実施し…(略)…国内外の経済情勢に応じて、(リーマン・ショックの臨時措置から)政策方針を正常に戻す必要がある…」〜人民銀行『貨幣政策の執行報告書』を当社翻訳 一見矛盾しているようにも読めますが、人民銀行の真意は「金融政策を正常化する必要性を訴えている」と考えられます。ご紹介した引用部分にもありますが、中国政府は過去のやり方を見ても「政策の安定性を維持する」、すなわち漸進主義を重視する傾向が非常に強いと考えられます。政策の方針を見直す 際には、旧政策をいきなり切るのではなく、新しい政策と並行して運用し、それが順調に行けば旧政策を"フェードアウト"するといった方法を選好します。つまり、既に目新しさを失った「適切な金融緩和」を実施することよりも、「正常に戻す」ほうが今回の報告書のポイントだと思われます。 こうした中国政府が提供するあいまいな文章の中から、政策当局の真意を読み取ることが、私たち調査部門の日々の課題であると考えています。 リサーチチーム・リーダー : タン・シューカイ
|